借金を一括請求されたらどうする?対処法と解決方法を司法書士が解説
1 結論
借金を一括請求された場合は、無視せず早めに対応することが重要です。
借金問題で悩んでいる方の中には、
- 今まで分割で払っていたのに突然一括請求された
- 督促状に「残額を一括で支払ってください」と書かれていた
- もう払えない
- このまま差押えになるのではと不安
という方も多くいます。
一括請求は、借金問題がかなり進んだサインであることが多いです。
ただし、一括請求されたからといって、すぐに終わりというわけではありません。
借金問題には、
- 任意整理
- 個人再生
- 自己破産
- 時効援用
などの解決方法があります。
一括請求された段階で早めに専門家へ相談することが、解決への近道です。
2 この記事でわかること
この記事では、借金の一括請求について次の内容を解説します。
- 借金を一括請求される理由
- 一括請求を無視するとどうなるか
- 一括請求されたときの対処法
- 借金問題の解決方法
- 司法書士に相談するメリット
一括請求されて不安な方が、どう動けばよいか分かる内容になっています。
3 借金を一括請求されるのはなぜ?
借金を一括請求される主な理由は、分割払いの前提が崩れたと債権者に判断されるためです。
通常、借金は毎月決まった額を返済する形になっています。
しかし、次のようなことがあると、一括請求に進む可能性があります。
返済を滞納した
もっとも多いのは、返済日を過ぎても支払いが行われなかった場合です。
たとえば、
- 消費者金融の返済が遅れた
- カードローンの支払日に入金できなかった
- クレジットカードやリボ払いの引き落としができなかった
といったケースです。
数日程度の遅れではすぐに一括請求にならないこともありますが、滞納が続くと分割払いの権利を失い、一括請求されることがあります。
契約上の期限の利益を失った
借金の契約では、通常「毎月少しずつ返済する」ことが認められています。
これを法律上、期限の利益 といいます。
しかし、滞納が続くとこの期限の利益を失い、残りの借金をまとめて払うよう求められることがあります。
これが一括請求です。
督促を無視し続けた
電話や督促状を無視し続けると、債権者は「通常の話し合いでは回収できない」と判断し、一括請求や法的手続きに進むことがあります。
→ 借金督促が来たらどうする?はこちら
→ 督促状が届いたらどうする?はこちら
→ 支払督促が届いたらどうする?はこちら
債権回収会社に移った
長期間滞納していると、借金が債権回収会社へ移ることがあります。
その場合、突然「残額を一括で支払ってください」という通知が届くことがあります。
4 一括請求を無視するとどうなる?
一括請求を無視すると、状況はさらに悪化する可能性があります。
督促が強くなる
最初は電話や郵送での催告でも、放置すると
- 最終通知
- 法的措置予告
- 裁判手続き開始の案内
など、内容が重くなっていきます。
遅延損害金が増える
滞納中は、通常の利息に加えて遅延損害金が発生することがあります。
そのため、一括請求された金額がさらに増える可能性があります。
裁判を起こされる可能性がある
一括請求に応じないと、債権者が裁判所を通じて
- 支払督促
- 訴訟
などの手続きを進めることがあります。
差押えにつながる可能性がある
裁判で債権者が勝つと、
- 給与
- 銀行口座
- 一部の財産
などが差し押さえられる可能性があります。
特に給与差押えになると、勤務先にも知られる可能性があり、大きな不安につながります。
5 借金を一括請求された場合の解決方法
一括請求された場合でも、状況に応じた対応方法があります。
まずは請求内容を確認する
最初に確認すべきなのは、書類や通知の内容です。
確認ポイントは次のとおりです。
- どこの会社から請求されているか
- 残高はいくらか
- いつまでに支払いが必要か
- 督促状なのか、裁判所の書類なのか
- 債権回収会社に変わっていないか
内容を確認せずに放置するのが一番危険です。
任意整理
任意整理とは、貸金業者と交渉して
- 将来利息をカットする
- 分割払いに戻す
など、返済条件を見直す手続きです。
一括請求された場合でも、状況によっては任意整理で解決できることがあります。
→ 任意整理とは?メリット・デメリットを司法書士がわかりやすく解説
個人再生
個人再生は、裁判所を利用して借金を大幅に減額する制度です。
借金額が大きく、一括請求に対応できない場合に有力な方法です。
住宅ローン特約を使えば、自宅を残せる可能性もあります。
自己破産
自己破産は、裁判所の手続きによって借金の支払い義務を免除してもらう制度です。
すでに一括請求されていて、返済継続が明らかに難しい場合には、自己破産が適切なこともあります。
時効援用
昔の借金で、一定期間返済していないものについては、条件を満たせば時効援用ができる可能性があります。
ただし、一括請求されている借金でも時効が成立しているかどうかは慎重に確認する必要があります。
借金額ごとの解決方法を確認する
借金の金額によっても、適切な方法は変わります。
→ 借金100万円の解決方法はこちら
→ 借金200万円の解決方法はこちら
→ 借金300万円の解決方法はこちら
→ 借金500万円の解決方法はこちら
→ 借金1000万円の解決方法はこちら
6 司法書士に相談するメリット
借金を一括請求された場合、司法書士に相談するメリットは大きいです。
一括請求の意味を整理できる
一括請求の通知を見ても、
- どこまで進んでいるのか
- もう裁判直前なのか
- まだ交渉の余地があるのか
を自分だけで判断するのは難しいことがあります。
司法書士に相談すれば、現状を整理しやすくなります。
状況に応じた解決方法を選べる
借金問題は、
- 借金額
- 収入
- 家族構成
- 財産の有無
- 住宅ローンの有無
- 滞納期間
によって、取るべき方法が変わります。
司法書士に相談することで、自分に合った対応を選びやすくなります。
督促や裁判への不安を減らせる
一括請求された時点で、精神的にかなり追い込まれている方も多いです。
早めに相談することで、一人で抱え込まずに済みます。
手続きを進めやすい
任意整理・個人再生・自己破産・時効援用などは、専門的な知識が必要です。
一括請求後の対応は特に慎重さが求められるため、専門家に相談するメリットは大きいです。
7 よくある質問
一括請求されたら必ずすぐ全額払わないといけませんか?
契約上はそのように請求されることがあります。
ただし、実際には債務整理などの方法を検討できる場合があります。
一括請求は無視しても大丈夫ですか?
大丈夫ではありません。
放置すると裁判や差押えにつながる可能性があります。
一括請求された借金でも分割に戻せますか?
状況によっては、任意整理などで分割返済に見直せる可能性があります。
一括請求された借金でも時効援用できますか?
昔の借金で、時効期間が経過していれば可能性があります。
ただし、裁判や承認の有無によって変わるため、慎重な確認が必要です。
8 まとめ
借金を一括請求された場合は、無視せず早めに対応することが重要です。
一括請求を放置すると、
- 遅延損害金の増加
- 督促の強化
- 裁判
- 差押え
といったリスクがあります。
しかし、借金問題には
- 任意整理
- 個人再生
- 自己破産
- 時効援用
などの解決方法があります。
一括請求されて不安な場合は、一人で抱え込まず、できるだけ早く専門家に相談してみてください。
督促・差押えの前に、早めのご相談を
借金問題は、時間がたつほど状況が悪化しやすくなります。
督促状や支払督促が届いている場合や、一括請求を受けている場合でも、状況に応じて対応できる可能性があります。
横濱つきあかり法務事務所では、借金問題についてご相談を受け付けています。
相談は無料です。
「まだ相談するほどではないかも」と思う段階でも、お早めにご相談ください。
🖋この記事の監修者
司法書士 小林信之介
横濱つきあかり法務事務所
借金問題(債務整理)・相続手続きなどを中心に対応しています。

