リボ払いが終わらない会社員へ|任意整理で返済を減らせるケースを司法書士が解説
「毎月きちんと払っているのに、リボ払いの残高がほとんど減らない」
「給料が入っても、クレジットカードやカードローンの返済で手元にお金が残らない」
このような状態が続いている会社員の方は、早めに任意整理を検討した方が良い場合があります。
結論からいうと、リボ払いが終わらない原因は、毎月の支払額の中に手数料や利息が含まれ、元金が思ったように減らないことにあります。
そのため、将来利息をカットして返済計画を立て直す任意整理によって、毎月の返済負担を減らせる可能性があります。
この記事では、リボ払いが終わらない会社員の方に向けて、任意整理で返済を減らせるケース、注意点、相談すべきタイミングを司法書士が分かりやすく解説します。
リボ払いが終わらないのは珍しいことではありません
リボ払いは、クレジットカードの利用金額や件数にかかわらず、あらかじめ設定した一定額を支払う方式です。毎月の支払額を一定にしやすい一方、支払残高に応じた手数料がかかるため、使い方によっては返済が長期化しやすくなります。
会社員の方は毎月給料があるため、返済が苦しくても「来月の給料で何とかしよう」と考えてしまいがちです。
しかし、次のような状態になっている場合は注意が必要です。
・リボ払いの残高が何年も減っていない
・毎月返済しているのに利用可能額が戻らない
・生活費をカード払いにしている
・返済のためにカードローンを使っている
・ボーナス払いで一時的にしのいでいる
・クレジットカードの引き落とし日に毎月不安になる
この状態は、単なる一時的な資金不足ではなく、借金の返済計画が崩れているサインです。
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リボ払いが終わらない主な原因
毎月の支払額が少なすぎる
リボ払いは、毎月の支払額を抑えられる反面、元金の減り方が遅くなることがあります。
たとえば、残高が大きいのに毎月の支払額が少ない場合、支払いの多くが手数料に回り、元金がなかなか減りません。
「毎月支払っているから大丈夫」と思っていても、明細を見ると残高がほとんど変わっていないことがあります。
追加利用を続けている
リボ払いが終わらない大きな原因は、返済しながら追加でカードを使っていることです。
生活費、食費、携帯料金、ネットショッピング、サブスク、医療費などをカードで支払い続けると、返済しても残高がまた増えます。
この状態では、毎月返済しているのに借金が減らない悪循環になります。
カードローンやキャッシングも併用している
リボ払いだけでなく、消費者金融や銀行カードローン、クレジットカードのキャッシングも使っている場合は、さらに注意が必要です。
A社を返すためにB社から借りる状態になると、借金全体が増えやすくなります。
返済のための借入れが始まっている場合、自力返済が限界に近い可能性があります。
任意整理とは?リボ払いの返済を見直す手続き
任意整理とは、司法書士などがクレジットカード会社や貸金業者と交渉し、今後の返済条件を見直す手続きです。
一般的には、将来利息のカットや返済期間の見直しを求め、元金を3年から5年程度で分割返済していく形を目指します。
金融庁の多重債務相談マニュアルでも、任意整理は裁判所を通さず、債権者と司法書士などの間で返済方法を和解する手続きとして説明されています。
任意整理は、リボ払いで苦しんでいる会社員の方にとって、現実的な解決方法になることがあります。
なぜなら、毎月の給料から一定額を返済できる場合、利息や手数料の負担を抑えて、完済までの見通しを立てやすくなるからです。
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任意整理でリボ払いの返済を減らせるケース
将来利息をカットできれば返済できるケース
任意整理が向いているのは、利息や手数料がなくなれば元金を返済できるケースです。
たとえば、毎月5万円支払っているのに、そのうち多くが利息や手数料に回っている場合、任意整理で将来利息をカットできれば、返済の見通しが立てやすくなります。
ただし、任意整理は借金そのものを大きく減額する手続きではありません。
基本的には、過去の利息を含めたその時点での借金の残高を分割で返していく手続きです。
そのため、毎月いくら返済できるかを確認することが重要です。
3年程度で返済できるケース
任意整理では、一般的に3年程度で借金の残高を分割返済する計画を立てます。
たとえば、リボ払いやカードローンの合計が100万円で、毎月3万円を返済できる場合、3年程度で完済できる可能性があります。
一方で、借金が400万円、500万円と大きく、毎月3万円程度しか返済できない場合は、任意整理だけでは難しい可能性があります。
この場合は、個人再生や自己破産も含めて検討した方がよいでしょう。
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会社員として安定した収入があるケース
会社員の方は、毎月の給料があるため、任意整理後の返済計画を立てやすい場合があります。
任意整理は、手続き後も返済を続ける方法です。
そのため、継続的な収入があることは大きなポイントです。
「給料はあるが、利息やリボ払いのせいで返済が終わらない」という方は、任意整理によって生活を立て直せる可能性があります。
任意整理で解決しにくいケース
任意整理は有効な手続きですが、すべてのリボ払い問題に向いているわけではありません。
借金総額が大きすぎるケース
借金総額が大きく、3年程度で返済するのが難しい場合、任意整理では解決しにくいです。
たとえば、返済可能額が毎月2万円なのに、借金が300万円以上ある場合、任意整理では返済期間が長くなりすぎる可能性があります。
無理な任意整理を選ぶと、途中で支払えなくなり、再び督促や滞納に戻ってしまうことがあります。
返済に回せるお金がほとんどないケース
家賃、食費、光熱費、通信費、保険料、教育費などを支払うと、返済に回せるお金が残らない場合も、任意整理は難しいことがあります。
任意整理は、借金をゼロにする手続きではありません。
毎月の返済を続ける必要があります。
返済原資がない場合は、自己破産を検討した方が生活再建につながる場合があります。
住宅を残したいが借金額が大きいケース
住宅ローンがあり、自宅を残したい会社員の方は、個人再生が選択肢になることがあります。
個人再生は、裁判所を通じて借金を大きく減額し、原則として3年程度で返済する手続きです。破産や個人再生は、債務者が経済的に立ち直るための裁判手続きとして位置づけられています。
「任意整理で返せるか」「個人再生を検討すべきか」は、借金額と毎月の返済可能額によって判断する必要があります。
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リボ払いを任意整理するメリット
毎月の返済額を見直せる可能性がある
任意整理では、各社との交渉により、毎月の返済額を現実的な金額に見直せる可能性があります。
給料が入っても返済でなくなる状態から、生活費を確保しながら返済する形へ変えられることがあります。
完済までのゴールが見えやすくなる
リボ払いは、使い続けていると完済時期が分かりにくくなります。
任意整理では、返済する金額と期間を整理するため、「あと何年で終わるのか」が見えやすくなります。
ゴールが見えることは、生活再建にとって大きな意味があります。
会社に知られにくい
任意整理は裁判所を使わない手続きです。
そのため、通常は勤務先に裁判所から書類が届くことはありません。
会社に知られずに借金を整理したい会社員の方にとって、任意整理は検討しやすい方法です。
ただし、すでに給料差押えが始まっている場合や、勤務先から借入れがある場合は注意が必要です。
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任意整理の注意点
クレジットカードは使えなくなる
リボ払いを任意整理すると、そのカードは基本的に使えなくなります。
また、任意整理後は一定期間、新しいクレジットカードやローンの審査に通りにくくなります。
信用情報機関では、クレジットやローンに関する信用情報が管理されており、登録内容が事実であれば原則として一定期間削除できない(信用情報機関への登録及び削除はどちらも債権者が独自に行います)とされています。
ただし、すでにカードに頼らないと生活できない状態であれば、カードを止めること自体が生活再建の第一歩になることもあります。
保証人がいる借金は注意が必要
保証人がいる借金を任意整理すると、保証人に請求が行く可能性があります。
リボ払いでは保証人がいないことが多いですが、他のローンも一緒に整理する場合は確認が必要です。
銀行カードローンを整理する場合は口座に注意
給与振込口座として使っている銀行にカードローンがある場合、その銀行を任意整理の対象にすると、口座が一時的に使えなくなる可能性があります。
※銀行から借入をする際には契約上多くのケースで保証会社が付いており、任意整理手続きの開始に伴い保証会社が銀行へ保証(代わりに銀行へ支払い、その支払った保証会社がその後は債権者となります)をする期間は預金口座の出し入れが出来なくなるためです。
給料や生活費への影響を避けるため、相談時に給与口座と借入先を必ず確認しましょう。
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司法書士に相談するメリット
リボ払いが終わらない会社員の方は、早めに司法書士へ相談することで、解決の選択肢を確認できます。
司法書士に相談するメリットは、次のとおりです。
・任意整理で返済を減らせるか確認できる
・毎月いくらなら無理なく返済できるか整理できる
・リボ払い以外の借金も含めて判断できる
・個人再生や自己破産を検討すべきか分かる
・会社に知られるリスクを確認できる
・督促や滞納への対応を相談できる
日本司法書士会連合会の指針でも、債務整理では依頼者の経済的利益を考慮し、破産や民事再生が適切な場合に安易に任意整理を選択してはならない趣旨が示されています。
つまり、「リボ払いだから任意整理」と決めつけるのではなく、借金額、収入、生活費、家族構成、住宅ローンの有無などを確認し、無理なく生活再建できる方法を選ぶことが重要です。
早めに相談すべきタイミング
次のうち1つでも当てはまる場合は、早めに相談してください。
・リボ払いの残高が1年以上減っていない
・毎月の支払い後に生活費が足りない
・返済のためにカードローンを使っている
・クレジットカードの引き落としが不安
・すでに滞納して督促が届いている
・給料差押えや裁判が不安
・任意整理で解決できるか知りたい
政府広報オンラインでも、借金問題を解決して生活を立て直すためには、まず相談することが重要だと案内されています。
リボ払いは、放置しても自然に解決しにくい借金です。
早い段階で相談すれば、任意整理で対応できる可能性があります。
よくある質問
リボ払いだけでも任意整理できますか?
はい、リボ払いだけでも任意整理を検討できます。
クレジットカードのショッピングリボ、キャッシング、カードローンなど、対象となる借入先を確認したうえで進めます。
任意整理をするとリボ払いの残高はゼロになりますか?
任意整理は、基本的にその時点での借金残高を分割で返済する手続きです。
自己破産のように支払義務の免除を目指す手続きではありません。
ただし、将来利息をカットできれば、完済までの見通しが立てやすくなります。
会社にバレずに任意整理できますか?
任意整理をしただけで、通常、会社に通知が行くことはありません。
ただし、給料差押えが始まっている場合や勤務先から借入れがある場合は注意が必要です。
家族に内緒で相談できますか?
相談自体は家族に内緒でできます。
ただし、家族カードを使っている場合や、家計を家族が管理している場合は、手続き後の影響を確認する必要があります。
任意整理と個人再生・自己破産のどれがよいですか?
借金額、収入、生活費、返済可能額によって変わります。
利息を止めれば返済できる場合は任意整理、借金が大きく減額が必要な場合は個人再生、返済の見込みがない場合は自己破産を検討します。
まとめ
リボ払いが終わらない会社員の方は、早めに任意整理を検討した方がよい場合があります。
毎月支払っていても残高が減らない場合、利息や手数料の負担が大きく、元金が減っていない可能性があります。
任意整理では、将来利息のカットや返済期間の見直しにより、完済までの見通しを立てられることがあります。
ただし、借金額が大きすぎる場合や、返済に回せるお金がない場合は、個人再生や自己破産も検討すべきです。
大切なのは、「リボ払いを何とか続けること」ではありません。
借金生活から抜け出し、生活を立て直せる方法を選ぶことです。
リボ払いが終わらない会社員の方へ
「毎月返しているのにリボ払いが減らない」
「給料が入っても返済で生活費が残らない」
「返済のためにカードローンを使っている」
「任意整理で返済を減らせるか知りたい」
「会社に知られずに借金を整理したい」
このようなお悩みがある方は、早めにご相談ください。
横濱つきあかり法務事務所では、会社員の方からの任意整理・債務整理相談を受け付けています。
リボ払いの残高、毎月の返済額、収入、生活費を確認したうえで、任意整理で解決できるか、個人再生や自己破産を検討すべきかを分かりやすくご案内します。
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🖋この記事の監修者
司法書士・行政書士 小林信之介
横濱つきあかり法務事務所
借金問題(債務整理)・相続手続きなどを中心に対応しています。
