任意整理をするとクレジットカードは使えなくなる?家族カード・ETC・スマホ決済への影響を司法書士が解説

「任意整理をしたら、家族カードやETCカードまで止まる?」

「スマホ決済や公共料金の支払いはどうなる?」

このような不安から、任意整理の相談をためらっていませんか?

結論からいうと、任意整理の対象にした会社のクレジットカードは、原則として利用できなくなります。

対象にしなかったカードも、カード会社による信用情報の確認や更新審査などをきっかけに、後から利用停止となる可能性があります。そのため、「任意整理をしないクレジットカードは今までどおり使える」とは限りません。

ただし、家族カード、ETCカード、スマホ決済への影響は、誰が本会員か、どのカードや口座にひも付いているかによって変わります。

事前に支払方法を整理しておけば、カードが止まった後も生活への影響を抑えることは可能です。

この記事では、任意整理後のクレジットカードへの影響と、手続き前に準備したいことを分かりやすく解説します。

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この記事でわかること

  • 任意整理後のクレジットカードへの影響
  • 家族カード・ETCカードへの影響
  • Apple Pay・Google Pay・QRコード決済への影響
  • 手続き前に変更したい支払方法と代替手段

任意整理をするとクレジットカードは使えなくなる?

任意整理の対象にしたカードは原則として利用停止になる

任意整理は、司法書士などがカード会社や貸金業者と交渉し、将来利息のカットや分割回数の見直しを目指す手続きです。

依頼を受けた司法書士がカード会社へ受任通知を送ると、カード会社はその契約を利用停止にするのが一般的です。

ショッピング枠だけでなく、キャッシング枠、そのカードに追加発行されたETCカードや家族カードも使えなくなる可能性があります。

利用停止の時期には差があるため、受任通知の発送後すぐに止まることを前提に準備しましょう。依頼後は新たに利用せず、司法書士の案内に従ってください。

任意整理の対象にしなかったカードも使い続けられるとは限らない

任意整理では、事情に応じて交渉する債権者を選べる場合があります。

そのため、任意整理の対象から外したカードは、すぐに利用停止とならないこともあります。

しかし、カード会社は契約更新時だけでなく、契約中にも利用者の利用状況や信用情報を確認することがあります。他社のカードに対する任意整理の情報を確認したカード会社の判断により、任意整理の対象から外したカードでも利用停止、利用限度額の引下げ、更新拒否となる可能性があります。

対象外のカードが今は使えていても、今後も完済まで同じ条件で使える保証はありません。

カードを残すためだけに一部の借入先を対象外にすると、毎月の返済額が十分に下がらず、任意整理後の返済が苦しくなることもあります。

どの借入先を対象にするかは、カードの利便性ではなく、借金総額と家計全体から判断することが大切です。

信用情報機関には、契約内容、返済状況、債務整理などの情報が一定期間登録されます。その間は、カードの新規発行・更新やローンの審査に通りにくくなる可能性があります。

一般に「5年程度」といわれますが、任意整理の開始から5年後に必ずカードを作れるわけではありません。登録期間は各カード会社が独自に判断をするため、任意整理の場合は分割払いが完了した時点から5年程度経過している場合でも、カード会社が登録内容をまだ消さないと判断した場合は信用情報から消えないこともあります。※完済したら信用情報の登録内容を消さなければならないという決まりは無いためです。

家族カードへの影響は「誰が本会員か」で変わる

家族カードの契約と支払義務は、基本的に本会員にあります。任意整理をする方が本会員か、家族会員かによって影響が異なります。

任意整理をする方が本会員の場合

本会員のカードを対象にすると、付属する家族カードも原則として使えなくなります。家族が生活費に使っている場合は、任意整理を依頼するタイミングで、現金、デビットカード、口座振替などの支払い方法へ切り替えましょう。

本会員の任意整理だけを理由に、家族会員本人の信用情報へ同じ情報が登録されるわけではありません。ただし、家族が保証人や共同債務者になっている場合は別です。

任意整理をする方が家族会員の場合

ご本人が家族会員で、配偶者などが本会員の場合、ご本人が別の借金を任意整理しても、本会員(配偶者など)のカード契約に対してすぐに同じ影響が及ぶとは限りません。

ただし、家族カードの利用代金は本会員が支払います。任意整理後の代替手段として安易に使うと、家計の立て直しを妨げるおそれがあります。

ETCカードは親となるクレジットカードと一緒に止まる可能性が高い

クレジットカードに追加発行されたETCカードは、元のクレジットカード契約にひも付いています。

そのため、元のカードを任意整理すると、ETCカードも利用停止になるのが一般的です。

利用停止の情報がETCシステムへ反映されるまでに時間差があったとしても、使って良いということではありません。利用後に料金が請求され、新たな債務が発生するおそれがあります。※カード契約時に返済が出来ずに任意整理をする状態でETCカードの利用を続けると、返済できないことが分かっていながら利用をしている(お金を借りている)と判断され、その後の分割和解交渉に影響が出ることもありますのでご注意ください。

また、料金所で突然バーが開かないと事故に繋がり危険です。任意整理を依頼した後は、対象カードに付属するETCカードを車載器から抜いてうっかり使わないようにしましょう。

ETCが必要な方はETCパーソナルカードを検討する

仕事や通勤でETCが欠かせない方は、「ETCパーソナルカード」を検討できます。

ETCパーソナルカードは、クレジットカードを持っていない方でも、デポジット(保証金)を預けることで申し込める有料道路専用カードです。通行料金は、指定した金融機関口座から引き落とされます。

発行には手続きと時間がかかるため、必要な方は早めに公式サイトで条件を確認しましょう。

Apple Pay・Google Pay・QRコード決済への影響

スマートフォン自体が使えなくなるわけではありません。スマホ決済への影響は、何を支払元に設定しているかで変わります。

Apple Pay・Google Payに登録したクレジットカード

Apple PayやGoogle Payに対象カードを登録している場合、元のカードが止まると、そのカードを使ったスマホ決済もできなくなります。支払元は同じカード契約だからです。

QRコード決済のクレジットカード払い

QRコード決済でも、対象カードからの支払い・チャージは利用できなくなる可能性があります。一方、保有残高、銀行口座からのチャージ、デビットカードなどは使えるサービスもあります。アプリの設定と公式案内を確認してください。

交通系ICカードや電子マネー

入金済みの残高は一般的には利用できますが、停止したカードからのオートチャージはできなくなります。現金など別のチャージ方法へ変更しましょう。

携帯電話料金との合算払い

携帯電話料金と合算するキャリア決済は別の仕組みなので、契約が継続していれば利用できる場合があります。ただし、翌月の請求が増えるため、返済計画を立て直している間は後払いを増やさないことが大切です。

スマートフォン端末の分割払いは別に確認する

任意整理だけで利用中のスマートフォンが直ちに使えなくなるわけではありません。ただし、携帯電話会社を任意整理の対象にする場合や利用料金の滞納がある場合は、新しい端末を分割購入する際に影響(信用情報機関へ登録をされる)がでます。

任意整理前に確認したい7つのこと

カード停止後に困らないため、依頼前または受任通知の発送前に、司法書士と次の項目を確認しましょう。

  1. 持っているクレジットカードと借入残高を一覧にする
  2. 家族カード・ETCカード・スマホ決済との繋がりを確認する
  3. 電気・ガス・水道・携帯電話・保険・サブスクの支払方法を変更する
  4. ETCカードを車載器から抜き、必要なら代替手段を準備する
  5. 給与振込口座とカード代金の引落し口座を確認する
  6. 現金・デビットカード・プリペイド式決済などへ生活費の支払方法を切り替える
  7. 手続き直前の新たなカード利用やキャッシングを避ける

公共料金や保険料などは、カードが止まっても契約先の支払方法が自動で切り替わるとは限りません。

未払いを防ぐため、口座振替や払込票などへ早めに変更してください。

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カードを残したい場合こそ、任意整理前の相談が重要

クレジットカードが使えなくなることは、任意整理の大きな不安の一つです。

しかし、カードを残すことを優先して借金の一部だけを整理しても、返済額が十分に下がらなければ生活は立て直せません。

司法書士へ相談すると、各カードへの影響、支払方法の変更、任意整理後の返済見込み、ほかの債務整理が適していないかを事前に整理できます。

まだ延滞していない段階であれば、支払方法を変更する時間も確保しやすくなります。

「カードを止められると困る」という理由だけで返済を先延ばしにせず、現在の契約と家計を確認したうえで判断しましょう。

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よくある質問

任意整理の対象から外したカードは使い続けられますか?

一時的に使えることはありますが、使い続けられる保証はありません。信用情報の確認、契約更新、カード会社独自の判断により、後から利用停止となる可能性があります。

自分が任意整理をすると、配偶者名義のカードも止まりますか?

配偶者が本会員として契約したカードは、ご本人の任意整理だけで直ちに止まるとは限りません。信用情報も原則として個人単位です。ただし、配偶者本人のカードを借りて使うことはできません。ご本人名義の家族カードがある場合は、その契約への影響を確認しましょう。

任意整理後もETCを使う方法はありますか?

デポジットを預けて申し込むETCパーソナルカードという方法があります。発行まで時間がかかるため、仕事や通勤で必要な方は早めに条件を確認してください。

PayPayなどのスマホ決済は使えますか?

任意整理の対象カードを支払元にした決済やチャージは利用できなくなる可能性があります。一方、保有残高、銀行口座、現金などを使う方法は利用できる場合があります。サービスごとの設定を確認してください。

任意整理後、5年たてば必ずカードを作れますか?

必ず作れるわけではありません。信用情報の登録期間の起算点や内容はカード会社によって異なり、登録がなくなった後もカード会社による審査があります。

まとめ

任意整理の対象にしたクレジットカードは、原則として使えなくなります。

対象から外したカードも後から止まる可能性があるため、カードに頼らない生活へ切り替える準備が必要です。

特に確認したいのは、次の点です。

  • 本会員のカードが止まると、付属する家族カードも止まる可能性が高い
  • クレジットカード付帯のETCカードも使えなくなる
  • Apple Pay・Google Payでも、登録したカードが止まれば決済できない
  • QRコード決済や電子マネーは、支払元・チャージ方法によって利用できる場合がある
  • 公共料金や携帯電話料金は、事前に支払方法を変更する

影響は借入先と契約名義で異なります。任意整理前に、カード、スマホ決済、銀行口座の状況をまとめて確認しましょう。

無料相談のご案内

横濱つきあかり法務事務所では、借金問題の無料相談を受け付けています。

「カードが使えなくなった後の生活が不安」

「家族カードやETCカードへの影響を先に確認したい」

「カードを残すより、毎月の返済を減らすことを優先すべきか知りたい」

このような段階でもご相談いただけます。

司法書士が借入状況と家計を確認し、カードへの影響や代替手段を含めて解決方法をご案内します。まだ延滞していない方もご相談ください。

🖋この記事の監修者
司法書士・行政書士 小林信之介
横濱つきあかり法務事務所
借金問題(債務整理)・相続手続きなどを中心に対応しています。

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